見てください、このみずみずしさ!
北海道の冬の寒さに耐え、雪解け水をたっぷりと吸って、甘みを蓄えています。
しっかり太くて、噛むととっても柔らかくてジューシー。
雪解け水と栄養をふんだんに吸収した、春一番の格別な味わいです。
採れたてのアスパラは、鮮度抜群でシャッキシャキ!
収穫時にポキッと折ると、水が滴るほどのみずみずしさです。
北海道の自然の恩恵を受けて、甘くてみずみずしいアスパラに育ちました。
言わずと知れたアスパラの名産地「北海道」。
最近では全国のスーパーでも、北海道産アスパラが手軽に手に入るようになりました。
しかし、一口に北海道産と言っても、育つ環境や時期によって味わいは別物なんです。
一口に北海道と言っても、雪がたくさん降る地域もあれば、あまり降らない地域もあり、温度や湿度も異なります。
広い北海道の中で、栽培する場所が変われば違いが出るのはもちろんですが、同じ旭川という産地の中でも、作る人によってもまた、大きく違いが生まれます。
「大田農園」でつくるアスパラは、ホテルや飲食店、北海道外のレストランからも注文を受けています。産地でもある旭川でも評判が高く、地元の人に長年愛されています。
その評判を聞きつけ、同業者も見学に訪れるほどです。
そんな美味しいアスパラに育つには、きっと何か特別なことをしているのだろうと、秘訣を大田さんに伺いました。
しかし、そこで返ってきたのは予想外の答えでした。
「うちは特別なことは何もしていないよ。 見学を希望されれば案内するし、栽培方法も包み隠さず教えている。」
大田さんの言葉通り、これをやったら劇的に良くなる、そんな特効薬はありませんでした。見学に来た同業者は「特別なことをしていないこと」に気がつくと同時に、こんな方法は真似できないと言うそうです。
大田さんは、何か特殊なことをしているわけではなく、アスパラ作りのセオリー通り、良いとされていることをコツコツと積み重ねてアスパラを育てています。
しかし、同業者から見ると、これが本当に大変だそうです。
水を定期的に与える、温度管理をしっかりするなど、一つ一つは簡単そうに見えますが、全部を積み重ねていくと、とにかく手間がかかります。その大変さを知るプロは、ここまで忠実にセオリー通りに育てている農家さんはそういないと口を揃えます。
そんな大田さんの取り組みの一つに、土壌の調整があります。毎年土のお医者さんに畑の土を診断してもらい、肥料の種類や量を調整して、最善の状態に整えます。
北海道の北部に位置する旭川市は、大雪山系にぐるりと囲まれた盆地です。冬は-10℃以下になることも多く、夏は30℃を超える寒暖差の激しい地域です。
この厳しい環境が自然の恵みとなり、アスパラを甘く栄養豊富に育てます。
さらに、アスパラの出荷時期の5月~8月は、日中は気温が上がりますが、夜は冷え込みます。
1年を通してだけではなく、旭川は1日の中でも寒暖差があり、この昼夜の寒暖差が大きいほど糖度が高まります。
激しい暑さと寒さは、農作物にも人にも厳しい環境ですが、自然のもたらす恩恵としてこれを生かし、美味しいアスパラ作りを極めるべく、大田さんは毎日畑に立ち続けています。
多くのアスパラ農家さんは、ほとんどが卸販売を主としており、その市場の基準に合わせた規格でアスパラを作ります。
大きな市場ではサイズが最優先され、手を離れた先のこともわからないのが普通です。
しかし当店では、10年以上前から続く長いお付き合いの中で、毎年お客様の生の声を大田さんに届けています。
お客様の反応をダイレクトに知り、大田さんはアスパラが届いた先を感じて作っています。
実は、グリーンアスパラは収穫後も、自身のエネルギーを使ってまだ成長を続けていきます。その為、収穫されてから時間が経てば経つほど自身に蓄えていた甘みや栄養が抜けていってしまいます。
畑で収穫し立てを味わって頂くのが一番ですが、それに近い美味しさを味わって頂く為に、グリーンアスパラを収穫してから発送するまでを24時間以内と決めています。
収穫したグリーンアスパラは、MA(ModiFied Atmosphere)包装と呼ばれる特殊フィルムに入れてお届けをしています。
このフィルムは、収穫した農産品の鮮度を保たせる為に開発された専用のフィルムになります。
具体的な内容は、収穫後も呼吸をし続けているグリーンアスパラの呼吸をコントロールする環境を作り、鮮度低下を最大限抑えています。
事実、一般的な袋に入れた場合、時間が経つごとに水分が抜けて重量が軽くなってしまいますが、このフィルムパックを使うと、1日経過しても、重量が変わらない(水分が抜けていない)んです。
この画期的なフィルムを使う事で、採れたてのようにみずみずしいグリーンアスパラをお届けする事が出来ています。
グリーンアスパラは、空に向って成長する「立ち型野菜」です。
この立ち型野菜は、横に寝かせて置いてしまうと、野菜は立ち上がろうと、自身のエネルギーを使ってしまいます。 その結果、エネルギーが消費された分、グリーンアスパラは美味しさ(旨み)が抜けてしまいます。 そこで、グリーンアスパラに余分なエネルギーを消費させない為、グリーンアスパラを立てて箱詰めしています。
この画期的なフィルムを使う事で、採れたてのようにみずみずしいグリーンアスパラをお届けする事が出来ています。