昔ながらの日本の朝食「ご飯と味噌汁」。
朝から食べる1杯の味噌汁は元気の源!
朝の味噌汁で、しっかりと体を温めてあげることで、中から体を目覚めさせてくれます。
そして、「毎日食べる味噌汁だからこそ美味しいものが食べたい」と思っている方にオススメしたいのが、「銀杏草(ぎんなんそう)の味噌汁」です。
「銀杏草」は、北海道の冬に採れる海藻で、独特の歯応えと、プルンプルンとした食感に人気があります。
北海道最北端の港町“稚内”では、この時期、冬の風物詩「銀杏草」の漁が始まります。
銀杏草の漁は、氷点下となる寒空の中、ウェットスーツに身を包み、岩場などに生えている銀杏草を手作業で摘んでいきます。
いくら冬の海に慣れている漁師さんも、極寒の海に入って作業をするのは一苦労。
それでも、この美味しさを知っている漁師さん達は、銀杏草を求めて冬の海へ向かいます。
銀杏草は、カルシウムを始め、ヨード、鉄分などミネラルが豊富です。さらにビタミンA、アルギン酸といった天然の食物繊維も多く含んだヘルシー食品なんです。
地元では、朝食に栄養豊富な銀杏草のお味噌汁を飲んで一日の活力にする人達もいます。
銀杏草の魅力といえば、コリコリの食感!
地元の人達は、お味噌汁の中に生の銀杏草をパッと放ち、そのままコリコリとした食感を楽しみながら食べるのが人気♪
まさに銀杏草の味噌汁は、“飲む”というより、“食べる味噌汁”!
具の銀杏草だけ食べて、またさらに銀杏草を追加する。
まるで、わんこそばのように、食べ終わりが見えなくなるお味噌汁になります。
天然の磯の香りが広がる銀杏草のお味噌汁。
食べる直前に銀杏草をパッと放ち、コリコリした食感を楽しむのも良いですが、じっくりと一晩寝かせた銀杏草のお味噌汁も絶品!
銀杏草が汁になじみ、お味噌汁にとろみがでて、体に旨みが染み渡ります。
銀杏草のトロみが染み出したお味噌汁を、ひとくち飲むと、ホッとした気分になる事が出来ます。
北海道に住んでいても食べたことのない人が多い銀杏草。
銀杏草を食べたことがある人(特に地元の人達)は、毎年この時期になると必ず食べたくなるのが“銀杏草のお味噌汁”。
この時期しか食べられない“季節限定の美味しさ”です。