こんにちは。最北の海鮮市場です。現在、北海道猿払(さるふつ)ではホタテ漁が行われています。本日はそのホタテが当店に届きました!
活きたままお届け!鮮度抜群です。
箱を開けると、パカパカと貝殻を閉じたり開けたりして元気がよいホタテがたっぷりと入っています。こんなホタテを活きたままお届けするというのが、今回の猿払産活若ホタテ。
4年貝を水揚げする猿払村。今年は2年貝を水揚げ
北海道猿払村(さるふつむら)は、持続可能な漁業を目指しています。そのためホタテは4年間の間で大きく育ててから水揚げするという事をしているのです。ところが今年は2年貝を水揚げという事で、どうしてこんなことが起こったのかということを少しご説明したいと思います。
2018年、北海道は災害続きでした。そのひとつに猿払村を襲った低気圧の影響で、海の中がぐちゃぐちゃにかき混ぜられてしまったんんです。海の中をかき混ぜられたということでこんなイメージでしょうか。1年貝、2年貝と場所を決め管理していた漁場が、台無しに・・・。
持続可能な漁業へ向け、再スタート。
そういう事態のため、もう一度最初から仕切りなおしという形となっているのです。ぐちゃぐちゃの状況をすべて海の中で選別をするのはかなりの労働と手間ですよね。
かと言って、水揚げした貝を再度選別して、海に戻すという事を考えると、これもまた、漁師さんの手間は計り知れません。さらに、この選別をしても、漁師さんは1円も儲からないです。
そんな事が続くと、ホタテの資源は確保できても、漁をする人は継続できません。 そのため現在は1年貝~4年貝をミックスして水揚げしながら、出荷するものや海に戻すものなどをやりくりしているとのことです。
大きなホタテを食べたい。売りたい。
このような状況でも、やはり買う側からすると、大きなホタテを選別してほしいなという気持ちがあります。今まで販売してきたものを待っているお客様もいらっしゃいますし、商品バイヤーの私の立場からすると、貴重な4年貝だけをお届けしたいという気持ちもあります。
しかし、食べたい。売りたい。という想いだけで、これだけ苦労をしている漁師さんに、さらに選別をしろ。高くてもいい。なんて、やりたくないなと思ってしまいました。こういう状況のときに、今水揚げされているこの小ぶりだけども、絶品なホタテを私は、ご紹介したいと思います。
若ホタテ。小ぶりながらも、絶品です。
そんな事で、この若ホタテを今年は販売してまいりますが、この若ホタテ、絶品なんです。
見てください。この新鮮な貝柱。これを剥いて、貝殻に盛り付けると・・・
ぷりっぷりの貝柱がたまりません。
例年よりは小さいと言っても、1玉1玉の貝柱がぎゅっと締まっていてしっかりしてます。
さすが、世界中のシェフが産地を指定して猿払産のものを買うというのがわかります。
猿払でとれるホタテは貝柱がシャキっとしていて、格別の美味しさです。
持続可能な漁業は「ホタテ」だけでは成り立たない
私たちが考える持続可能な漁業は、ホタテの資源を大切にすること、それだけでは成り立ちません。
漁師さんも水揚げし続けられる環境が必要ですし、私たち販売する側も事情を知った上でそれをどうやってお客様に喜んでお召し上がりいただくかを真剣に考えないといけないと思っています。
私たち最北の海鮮市場は、その時代ごとで水揚げ・収穫される美味しい食を大切にしながら、その美味しさを発信していけるお店でありたいと思っています。
今年の猿払産活若ホタテ。どうぞご賞味くださいませ。
>>北海道猿払産活若ホタテの販売はこちら