こんにちは!まだまだ北海道は雪が残る時期なのですが、時期はずれの夏に収穫される富良野メロンのお知らせです!
当店では、富良野メロンの中でも、「キングルビー」という品種のメロンを扱って今年で10年目になりました。
実は、この「キングルビー」もう絶滅しているメロンの品種なんです。
種を作る方が高齢で種作りができず、保有している種を少しずつ使いながら栽培をしております。
保有している種も、何年も保管すると芽が出なくなるなどあるため、毎年心配しているのですが「今年も芽が出た!」という連絡は本当に嬉しい限りです。
そんな絶滅種のキングルビーに魅せられてメロンを作り続けて50年というメロン農家の石川さん。
長年、メロンを作り続けている農家さんをも魅了するキングルビーとはどんなメロンなのでしょうか。
早速、富良野へと向かいましょう!
メロンが育つ富良野の「山部(やまべ)」とはどんな所?
北海道中心部に位置しており、北海道屈指の観光スポットである富良野。
美しいラベンダー畑や、名作のドラマ「北の国から」のロケ地も残っており、まさに観光地にはぴったりなんです。
その中でも、特に「山部(やまべ)地方」の気候は、山々に囲まれた盆地で寒暖の差が大きい地域なんです。
昼は暑く夜は寒い、という寒暖差をうまく利用して作られるのが、今回ご紹介する「キングルビー」です。
昼に光合成をして蓄えた沢山の栄養を寒い夜に溜めこもうとするので、とても甘みの強いメロンへと育ちます。
その寒暖差が生んだ甘さは、平均糖度がなんと16度以上!
この地域だからこそなせる業なのですね。
さて、そんなキングルビーの生育状況はどうなっているのでしょうか。
キングルビーの芽は順調に育っております!
メロンの看板が見えてきました、契約農家さんの畑へ到着です。
ながーいハウスがいくつもありますね。
どのように育っているのかワクワクしつつ、早速ハウスの中へ入ってみましょう。
ハウス内では、キングルビーの苗が大切に育てられています。
こちらは芽が出てから3,4日後。
沢山芽吹いていますね。
この芽が成長したら、一つ一つポリポットに移し替えて育てていきます。
こちらは芽が出てから一週間以上。
そういえば、メロンの種ってどんな形をしているんだろう・・・
ふと疑問に思い、農家さんにお願いして種を見せてもらいました。
あれ?
いつも食べる時に取り除いている種そのまんまじゃないですか!
もしかして、いつも捨てている種をそのまま植えたら、また同じメロンが育つのでは!?
期待したのもつかの間、そう簡単にはいきません。
メロンの実は育つのですが、糖度が低く、あまり美味しくないメロンになってしまうのだとか。
きちんと改良された種からでないと、美味しいメロンは育たないのですね。
そんな種もあと残りわずか。今年も何とか芽が出ましたが来年はまだわかりません。
まさに「幻」のメロンなんです。
丈夫なメロンを育てるために・・・
甘くてジューシーなキングルビー、その苗はとてもデリケートなのだとか。
キングルビーの苗だけでは実を丈夫に育てることが難しいため、ある程度苗が育ったら、丈夫なメロン(他の品種)の苗に切り込みをいれて接ぎ木をするのです。
そうすることで、丈夫で高品質なメロンを収穫することが可能となります。
接ぎ木する作業もこれまたデリケートな作業のため、日の当たらない暗所にて行います。
苗がくっつくのは意外と早く、約3日程度で一つの苗となるそうです。
こちらが接ぎ木された苗です。
少し盛り上がった所が接ぎ木した箇所になります。
いつもお世話になっている、富良野農家の石川さんです。
メロンの話になるととても熱が入ります!
接ぎ木の話の際、お二人揃って「ここだよ!」と教えてくださいました♪
キングルビーに対する愛情がひしひしと伝わってくる一コマですね♪
こうやって手間ひまかけて作られる富良野メロン「キングルビー」今年も昨年同様、6月末頃に収穫の時期を迎えます。
甘くてトロける美味しさの「キングルビー」今年の収穫が待ち遠しいですね~。
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