雪庇(せっぴ)とは=「雪」の「庇(ひさし)」
「雪庇(せっぴ)」をご存じですか?北海道などの雪国であれば、「えっ、知らない人いるの?」と思うほど馴染みのある言葉なんです。文字のごとく「雪」でできた「庇(ひさし)」の事です。
雪が降ると、建物に雪が積もっていくのですが、そちらが庇(ひさし)のごとく、せりだしてくるというか伸びてくるのが「雪庇(せっぴ)」と言います。私は、北海道生まれなのでもちろん「せっぴ」という言葉は知っていたのですが、漢字で書く事が無かったため漢字は知りませんでした。なので最初にこの漢字を見た時に、感覚的に雪屁だと思ってしまい、「雪」の「屁」ってどんなおならの事を指すのだろうと思ってしまいました・・・(笑)
北海道の冬には「雪庇落とし」が重要です。
そんな雪庇(せっぴ)ですが、見る分には雪国の景色として楽しめるのですが、暮らしの中では、いつこの雪の塊が落ちてくるかと思うととても危険なものでもあります。自然に落ちてしまって事故が起きないよう、この雪庇を少しずつ事前に落とす作業が「雪庇落とし」なんです。
そこで、北海道に限らず雪国では、雪かきとセットで「雪庇落とし」という作業をしています。建物からせり出している雪を落とすという作業なのですが実際にどのようにやるかイメージわきますでしょうか。
実際の様子をご紹介「これぞ雪庇落とし」
という事で、どんな風に雪庇を落とすのか実際にやってみましたのでよろしければご覧ください。
雪庇落としに使う「ホッカイ棒」
雪庇落としには、よく雪かきのスコップの持ち手などを利用するのですが、ちゃんと雪庇落とし用の棒が販売されているのです。そちらが「ホッカイ棒」(笑)
またネーミングがいいですよね。この棒をチョンと雪庇に当てると・・・
雪庇にズブっと入り、そこから
いきなり、周辺一帯の雪の塊がバコっととれる感覚なんです。
これが、塊で落とせた時は、爽快感がハンパなく、気持ちがいいんです。やった事がない方は、雪国に来る機会があればスキーとセットで、雪かきと雪庇落としを体験してみるなんていうのも面白いですよ。
北海道ならではの冬の暮らし
本日は雪庇落としという北海道では当たり前の暮らしをご紹介いたしました。意外と地元では当たり前でも、実は変わっているというような事はもっとあるのだろうなと思います。また何か北海道ならではの暮らしをご紹介できればと思います。