今回は北海道の十勝地方の様子をお伝えします。
3月になってもまだまだ寒い日が続く北海道。
でもそんな寒さを吹き飛ばす多くのイベントやご当地グルメが存在するんです。今回はそんなちょっとコアな部分にスポットをあててお送りします。お楽しみに。
ちょっとわかりにくい北海道の「地方」
北海道は広いため「振興局」という道庁の出先機関があり、道内の各地に置かれています。
ですが道外の人にとってはこれがわかりにくいんです…
全部で14の振興局(地方)があるのですが、その名前も結構難読だったりしてハードルが高く感じてしまいます。
宗谷(そうや)や空知(そらち)、石狩(いしかり)はなんとか大丈夫そうですが、渡島(おしま)、胆振(いぶり)、後志(しりべし)あたりは難易度高しです。北海道では、天気予報などもこの地方ごとに予報されていたりするので、道外から出張などで訪れると「?」となってしまいます。札幌にいるのに「札幌がないぞっ!」となるわけです。
さて、その地方の中でも十勝は広大な土地を誇っています。水平線が見えるような平野とどこまでも広がる草原や畑は「ザ・北海道」といってもよい風景を作り出してくれます。ですが、内陸部を含めて非常に冷え込みが厳しい地方でもあります。そんな厳しい土地なので、ご当地グルメなどオリジナルなものが多いのも特徴です。
十勝観光にオススメ♪彩凛華(さいりんか)?
十勝地方にある帯広のすぐ北にある音更(おとふけ)町にやって来ました。
十勝が丘公園(通称ハナック)の夜景がキレイなんです。
この付近から見える帯広の夜景や、十勝川にかかる橋のライトアップがとても素晴らしいんです。
しかも、ちょうどこの日は「彩凛華(さいりんか)」というイベントをやっていて、光のオブジェがたくさん点灯していました。600個以上の電球やLEDで時間ごとに色が変わって幻想的。十勝川温泉に毎年飛来する1,000羽をこえる白鳥にちなんで開催されるそうです。
雪で作られたすべり台もあったりして、−15℃を下回る気温の中、ちびっ子は元気にびゅんびゅん滑っていました。さすがです。
大人はやっぱり…
こちらの方がよいかもしれません♪
訪れている方の服装を見ると、いかに寒いかがわかりますね!
歴史を感じる十勝の観光スポット~足寄駅
十勝には魅力的なスポットがたくさんあるのですが、昭和を感じる懐かしいものをいくつか発見しました。意外に古いモノはまだまだ残っているんだなーと実感したりして。
まずは、旧足寄(あしょろ)駅。
ここはもともと国鉄「池北(ちほく)線」の駅。第3セクター化されましたが2006年4月に廃線となっています。線路自体はもう引かれていませんが、旧駅舎とホームの一部はほぼ当時のまま残っているんです。その旧駅舎にちょっと入ってみましょう。
そこにはなんと当時の運賃表や時刻表が残っていました。
これを眺めながら、当時の様子にちょっと思いを巡らせてみたりして。きっといろんな人が行き来していたのでしょう。車の発展とともに北海道の鉄道はだんだんと衰退していったんですね。
十勝の大平原に、昭和のパチンコ屋さん
足寄駅から、帯広方面に向けて南下していくと、十勝平野の広大さを見ることができます。
一番上の写真のように広い畑に沈む夕焼けも見ることができます。
そんな風にしていると、1つのネオン発見!
なんとも懐かしい風貌のパチンコ屋さんでした。
ちゃんと営業もされているようですよ。昭和の時代には、どんな駅前にもこういった風景が広がっていたなあ、ちょっと思い出してみる方も多いかもしれません。
やっぱりコレ!十勝・帯広のご当地グルメ、ソウルフード
さて、陽も落ちてぶらぶらと散歩をしていると当然お腹も減ってきます。
今日の夕食はぜひとも十勝ならではの食事としましょう。
十勝にはいくつかの「ご当地グルメ」「ソウルフード」と呼ばれるモノが存在します。
芽室(めむろ)のコーン炒飯、十勝ボロネーゼ、牛玉ステーキ丼などがあるのですが、やっぱり「豚丼」と「カレー」は外せないところです。
お腹と相談しながら、両方とも食べちゃいましょう(相談してない)!
帯広といえば豚丼!「ぱんちょう」
帯広駅前の「ぱんちょう」さんにおじゃましました。
分厚く切ったロース肉を、うなぎのタレに似た感じで炭火で焼き上げています。ここ「ぱんちょう」さんの豚丼は、昭和8年頃から提供されていて、発祥と言われています。
この豚丼は帯広のいろいろな所にお店があって、お店によって焼き方やタレの味付け、肉の部位などとても個性的です。好きなお店を見つけるのに通ってしまいそうです。こってりしているように見えますが、炭火で焼かれているので余分な油も落ちていてどんどんといけちゃうんです。
そんな感じであっさりと豚丼を制覇!
次行きます!
地元なら皆知ってる名店!帯広の人気カレー「インデアン」
お次は「インデアン」さん。
十勝地方にチェーン展開しているカレー屋さんです。
帯広近辺でカレーと言えばまずこのお店の名前があがるほど地元密着、愛されているカレー屋さんです。インデアンでは、家庭でお母さんがつくるカレーの次に気に入ってもらえる味を目指しているそうです。夕飯時には、お家のお鍋を持ってルーだけを買いに来る方もたくさんいるんですよ。
そんなカレーはやっぱりちょっと懐かしいあの感じです。
どろっとしたルー、銀のお皿。洋食屋さんのカレーを家庭風にアレンジしたような、そんなやさしい味がします。きっと、誰でも好きになるカレー。インデアンさんの目指している味がよくわかりました。
さあ、お腹いっぱいですよー。
今回訪れた十勝地方。
随所に懐かしさを感じさせるスポットがあり、でもしっかりと地元の特徴を踏まえた文化がありました。寒い地方ではありますが、それをはねのけるイベントやグルメなど、パワーを感じることもできました。なにより、食べ物がおいしい!肉や農産物も豊富で地産地消できるのも強みですね。
なんども行ってみたい、そんな気持ちにさせてくれる十勝でした。
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