北海道へ旅行する、となるとほとんどの方が利用するであろう新千歳空港。
普段は飛行機の時間や移動の準備などで「お土産を買って終わり!」ということが多いと思いますが、たったそれだけではもったいない魅力が満載なんです。その充実ぶりたるや丸々1日遊べてしまうほど。
今回はそんな魅力がたっぷりと詰まった新千歳空港をたっぷりとお届けします。
きっと、旅の計画を練り直そう、なんて考えてしまう方もでてきてしまうかも!
新千歳空港ってどんなところ?
新千歳空港は札幌から南下した千歳市と苫小牧市にまたがる国際空港です。
その歴史は意外に古く、航空自衛隊と民間航空機が共用していた「千歳飛行場」に始まります。北海道という広い土地のためには飛行場は絶対的に必要で、他の空港への中継基地(ハブ空港)として機能しています。
北海道で最大規模なのはもちろん、羽田、成田、福岡に次いで第4位の年間利用客数を誇っているのは意外と知られていません。これは、北海道へは鉄道や船という他の手段では効率が悪い、ということも手伝っています。
そんな新千歳空港は、2008年の北海道洞爺湖サミットの開催にあわせて整備が進められ、以前とはまったっく異なった近代的な空港としてリニューアルしたんです。空港、という単なる移動のための拠点ではなく、地元の人や道内の人もアクセスして楽しめる、飛行機を利用しなくても行きたい空港になったんです。
では、さっそく施設を順番にみていくことにしましょう。
1階〜2階 到着と出発ロビーとお土産やさん
利用客数が多いため、到着と出発のフロアが分かれています。
2階の出発フロアには、手続き用のカウンターがずらりと並び、そして数々のお土産やさんや店舗が建ち並んでいます。
北海道ならではのお店もあり、地元にちなんだお店あり、有名ブランドショップあり、飲食店あり、と、おおよそ考えられるすべてのものがそこにはありますので、例え何かを家に忘れてしまっても困ることはないでしょう。
3階 食が充実!特にラーメンは超充実!!
お土産コーナーを一通りぶらぶらしたら、いよいよ3階に上がってみましょう。
そこは、まさに食のエンターテインメント。
食べるものを絞り込むのに迷ってしまうほどの圧倒的な数の飲食店が建ち並びます。
札幌の市電を模したコーナーや、北海道の食材をふんだんに使った海鮮などは、どれもこれも本当においしそうです。でも、やっぱり北海道と言えばこれを連想される方も少なくないと思います。
そう、ラーメンです。
北海道のラーメンは、南の函館から一番北の稚内まで、各地の文化にあわせた味が特徴です。味もシンプルな塩あり、こってりな味噌あり、昔ながらの醤油ありとこれまた迷ってしまうほど……
そんな北海道のラーメンが一堂に会した場所がここ新千歳空港にありました。その規模は、札幌の有名なラーメン横丁などは到底及ばないくらいの大きさ。北海道各地のラーメンを食べ比べたいなら、間違いなくここです。
その名も「北海道ラーメン道場」。
写真の通り、手前から一番奥まで、通路の両脇にラーメン屋さんがびっしりと並んでいます。
事前に調べて調べておかないとここでも迷ってしまうこと必至。ああ、悩ましい、悩ましい。
こんな時、お腹が3人分あったらいいなあ、と思うのは私だけではないはず。
まさに苦渋の選択とはこのことですね笑
そして国内唯一の施設が!ロイズチョコレートワールド
3階フロアには、もう一つ目玉施設があります。
道内で有名なチョコレートメーカーさんなのですが、なんとその工場がここ新千歳空港にあるんです。工場だけではなく、チョコレートの博物館や直売所などがあって、チョコレート好きにはたまりません。
工場内の様子も、このようにガラス張りで見学することもできます。
時間さえ合えばラインを流れる製造過程を見ることができます。自分の好きな製品ができるところを見るのも結構たのしいものですね。
博物館と工場の様子をたっぷりと見たら、ぜひとも直売所でオリジナル製品をゲットしましょうね!
3階にはその他にも有名なキャラクターのミュージアムなどもあって、お子様連れの方でもきっと飽きることはないと思いますよ!
4階 空港を忘れるエンターテインメント
さあ、空港施設の最上階の4階です。
ここは、空港とは思えない施設が2つありますよ。
旅の疲れをゆっくりと大きなお風呂につかって休めるなんて、なんてゼイタク。
もちろん、入浴に必要なタオルなどは全部貸してくれるので、手ぶらで出かけてももちろんOK。実際に多くの方が利用していて、賑わっていました。空港利用でなくてもこの施設だけでも十分に来る価値があります。
中にはいくつかのシアターがあって、常時いくつかの映画のロードショーが行われています。新千歳空港は中継空港でもあるため、乗り継ぎの時間が生まれがち。そういった時にはこんな施設で時間まで過ごす、なんてこともいいかもしれません。
さらには、北海道発のあの有名なボーカロイドのミュージアムもあります。
まさに、空港内を忘れてしまう施設が盛りだくさんの4階フロアなのです。
1日ではまわりきれない!時間を忘れる!
ご紹介のように、様々な施設がとっても魅力的。
客室乗務員さんの歴史を展示物で見ることができたり、発着する飛行機を見ながら大きなフードコートで食事をしたり、と、本当に時間がいくらあっても足りないくらい。
もう、空港だけ遊びに来てもいいんではないかと思うくらい充実しているのでした。
新千歳空港は、北海道でも比較的雪の少ない場所にありますが、それでも雪の量は他の本州以南の空港とは比べものにまりません。北海道の真冬の雪のパワーはものすごく、気圧配置や風向きによっては滑走路が閉鎖になるほどの大雪になることがあります。
そのため新千歳空港では滑走路を2本用意し、その1本をわずか20分程度で除雪するという国内でも最大レベルの除雪機能を有しています。雪国にある空港なのに欠航になることが少ないとても希有な存在の空港とも言えます。
そんな裏方の努力もさることながら、訪れた人々を楽しませる施設充実の空港。
知れば知るほどまた行きたくなる、そんな空港。ぜひお時間に余裕を持っていらしてはどうでしょう??