北海道へ行こう!

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—ロマンあふれる運河の街— 立春の小樽を行く③

先々週よりお送りしてきた小樽シリーズですが、今回がいよいよ最終回です。
前回の記事は以下からも確認できますので、ぜひご覧になってください。

—ロマンあふれる運河の街— 立春の小樽を行く①

—ロマンあふれる運河の街— 立春の小樽を行く①

港町として、そして観光地として古くから栄えてきた小樽。おそらく道外の方でもその地名を聞いたことがない方はいらっしゃらないのではないかと思います。小樽の魅了はたくさんありますが、今回は「坂」「道」「港」「建物」「夜景」というテーマで、数回にわたって魅力をお伝えしていきます。
—ロマンあふれる運河の街— 立春の小樽を行く②

—ロマンあふれる運河の街— 立春の小樽を行く②

先週、小樽の「坂」と「道」にスポットをあててお伝えしてきましたが、本日はその続編となります。今週は堺町通りのお店と建物を眺めながら、小樽港に抜けて行く様子を紹介します。

 

さて、今回は小樽のマジックアワー。
昼間とはまた異なった表情を見せてくれるステキな時間を紹介します。
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陽が落ちる時間から始まる別体験

太陽が赤く色づきながら沈んで行く瞬間。
小樽では港から美しい光景を見ることができます。
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北海道は北に位置するため、冬は日照時間が非常に短く、夏はとても長いという特徴があります。南北に長い日本列島ですから、場所によっては1時間以上の違いがあります。北海道は、夏至の頃には4時前に日が昇りはじめ、沈むのは19時20分過ぎ。冬至の1番短い時には、7時過ぎにようやく日が昇りはじめ、16時頃にはもう日没時間となってしまいます。

このため、暖かくなってくると日没時間も18時近くとなり、「日が延びたなあ」という感覚とともに喜びが増してきます。

そんな4月の小樽のこの時期は、ぜひともチャレンジして欲しいイベントがあります。それが、運河のナイト(サンセット)クルーズです。
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4月から夏の時期にのみ運行しているこのナイト(サンセット)クルーズは、17時以降の出港となります。4月だとまだ肌寒いこともありますが、ブランケットなどを貸し出してくれるのでちょっと安心。それよりも、ちょうど日が沈んで街の明かりが灯りだし、空の色が刻々と変化していく様に目を奪われてしまいます。

この運河クルーズは、昼間と夕方〜夜間では料金が異なります。昼間は1200円、夜は1500円となりますがやはりオススメは夕方(日が沈んでから)〜夜と言えるでしょう。普段は橋の上から眺めている運河が、視線の位置が数メートル低くなるだけで全く異なった印象になります。この体験はやってみないとわからない、そんな感じです。

中央橋の発着場所から浅草橋街園〜北運河を経由して戻ってくる約40分のクルーズはあっという間。DSC2572左右に次々と現れる光景を目にしているうちに終了、といった感じです。

乗り込んだら船長さん(キャプテン)からの説明が始まり、さあ出発。もちろん、運行中もいろいろな見所や歴史の話、そしてジョークまで含んでの案内が続きます。ちょっとした探検気分も味わえたりして、また乗ってみたくなってしまいます。

北海道には、北海道最大の都市札幌や、函館など、夜景で有名な街がいくつか存在しますが、小樽も非常に美しい夜景を見せてくれる街なのです。どちらかというと、函館や札幌のように「上から眺める」夜景ではなく、「そばにいる夜景」が楽しめます。小樽ならではと言えるのが歴史にちなんだ夜景が一緒に楽しめるという点では、この運河クルーズも選択肢の1つに入ってくると思います。

歴史的建造物のライトアップ

先週、小樽の歴史的建造物の話をしましたが、夜になるとまた異なった表情を見せてくれるのです。
現在、小樽市指定歴史的建造物には75棟が指定されていますが、そのいくつかは夜になるとライトアップされ、より幻想的な装いを見せてくれるのです。

旧三井銀行小樽支店

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昭和2年建造。
『北のウォール街』とも称された小樽市色内に建てられました。正面の外壁に石組みの5つのアーチを連ね、軒に彫刻を施したルネッサンス形式の建物です。石は岡山県産の花崗岩が使用されています。当時としては最先端の建築技術が用いられています。

旧北海道銀行本店

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現在は、1996年(平成8年)に一部を飲食店に改装され、「ワインカフェ & ショップ 小樽バイン」として営業しています。もちろん、中に入ってその建物の様子を伺うこともできます。旧北海道銀行とありますが、現存している北海道銀行とは無関係とのこと。建造は明治45年(1912年)で、昭和6年に増築されています。内部は急傾斜の木造階段、鉄製の重い扉、頑丈な金庫などが残されていて、一見の価値があります。

日本銀行旧小樽支店

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小樽市指定文化財に指定されており、現在は金融資料館として入場料無料で見学することができます。東京駅の設計者としても知られる辰野金吾氏らが建物の設計を担当し、1912年(明治45年)に建造されました。当時小樽は商業が非常に発展しており、このあたりに非常に多くの銀行の支店が建設されたうちの1つです。日本銀行の支店ができるくらいですから、いかに小樽が当時発展していたかがわかります。もちろん建物の中は当時の様子を忠実に残しており、非常に価値の高いものとなっています。

夜の小樽運河めぐり

小樽は商業が非常に発展していた街。DSC2597かつて、南小樽の駅から港まで石炭や海産物の積み卸し用の鉄道が通っていました。実はこの「手宮線」は、北海道で最初の鉄道開業区間の一部でもあります。その開業は1880年(明治13年)で、1906年に国鉄に買収されました。

この手宮線は、残念ながら1985年(昭和60年)11月5日に廃止となりましたが、線路や主要な駅は現在も残されており、夜はライトアップされている部分もあり探索することもできます。夏には各種イベントなどが開催されており、散策路としてもポピュラーな存在です。

そして、夜の小樽散策のメインはなんといっても小樽運河のライトアップでしょう。

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この小樽運河周辺も、「旧浪華倉庫」や「 旧篠田倉庫 」「旧小樽倉庫 」を初めとする歴史的建造物が多く建ち並ぶ非常に見所の多いポイント。夜は写真のように運河沿いにライトアップされ、運河に映り込んだ光と共に非常に幻想的な光景が浮かび上がります。このあたりの建物(倉庫)は、当時としてはメジャーな作りであった「木骨石造」方式。重厚なたたずまいがライトアップになんとも似合います。

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運河沿いに並ぶこの石造りの建物たちは、ほぼすべて営業用倉庫。
当時の建築様式の流行を取り入れた和洋折衷のデザインで、全体として優雅な美しさをみせています。

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運河にかかる橋から1枚。
ココはとても有名な撮影スポットですね。曜日によっては混雑していますので周りの方と申し合わせしながら譲り合ってどうぞ。写真を撮ってくれるカメラマンもいたりしますので旅の思い出にいかがですか??

3回にわたってお送りしてきた立春の小樽の旅はこれでラストです。

春夏秋冬と異なった表情を見せてくれる小樽ですので、夏には夏の顔があるはず。またその頃にお伝えできたらいいなと思っています。1日ですべて見てまわるにはなかなか時間も体力も足りないかもしれないですが、ご紹介したスポットが旅のお役に立てれば幸いです。

次回の観光スポット紹介もお楽しみに!

★今日ご紹介の場所(ポイントをクリックすると場所が表示されます)

 

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