北海道へ行こう!

北海道へ行こう!

大通公園の端っこには何がある?2つの象徴スポット探検♪

前回の記事では、札幌の夏の風物詩、巨大ビアガーデンをご紹介しましたが、今回は大通公園の両端にあるスポットを紹介したいと思います。

大通公園を端っこから端っこまで歩くと、約1.3㎞。20分弱といったところ。
でも、その間にいろんなポイントが点在しているので結構楽しめちゃいます。面積78,901m²(約7.9ha)を誇る大通公園をたっぷりと歩いてみましょう。

DSC00652

西の端っこへ!

大通公園の東端は、まさに札幌の中心地です。

大通公園を境にして住所が北と南にわかれる札幌。ここから北に向かえば札幌駅エリア、南に向かえば大通・すすきのエリアとなります。札幌の駅前からまっすぐ南におりてくる駅前通りとあわせて、数々のお店やスポットが点在しているんです。

この辺りは札幌(ということはもちろん北海道で)1番栄えている場所。

DSC4236

ちょっと高台から眺めてみても、そのビルの多さと数に圧倒されてしまいます。

それもそのはず、札幌は人口約190万人。東京・横浜・大阪・名古屋に続く大都市なんです。これだけの人たちが札幌のような豪雪地帯に住んでいるのも世界で類を見ないですし、その中心として発展しているのがここ大通なんですね。札幌の商業の中心地であると共に、ビジネスの中心地でもあります。従って、本当に多くの人たちがいらっしゃるんです。

でも、そんな大通公園も西に歩くにつれて少しずつその様子を変えていきます。
もちろん周辺にはビルはたくさんあるのですが、繁華街から少し離れるにつれて雰囲気が変わってくるんです。そして、公園の西の端である12丁目付近までくると、一気に文化的な感じになってくるんです。

周辺には、美術館・裁判所・資料館といった建物が増えてきます。
大通の橋には「札幌市資料館」が静かに佇んでいます。

札幌市資料館でひとやすみ

DSC00724
札幌市資料館は、その名の通り札幌市の歴史と文化について、様々な物が展示・紹介されているだけでなく、誰でも利用できる会議室や展示室、そしてカフェなどが併設されています。

DSC00726
建物自体は、札幌控訴院庁舎として1926年(大正15年)8月に建てられました。もともとは、法律関係の建物だったんですね。1997年(平成9年)には、国の登録有形文化財に北海道内で初めて指定された建物でもあるんです。

中に入ってみると、歴史を感じさせる重厚な雰囲気にまず圧倒されます。外の気温は暑くても、冷房が効いている分けではないのに中はちょっとひんやりしています。

木と石で作られた建物は、保温効果・遮熱効果に優れているのでしょう。真夏でもちょっとひんやりする木の手すりにつかまりながら、ゆっくりと階段を上っていくと、そこにはまた違う雰囲気が残っていました。ずっと古くからある建物らしい、とても落ち着いた雰囲気ですが、とても明るくキレイでした。

いくつかの部屋は、市民の会合などに貸し出されていて、休日ともなれば結構な人たちが訪れているんです。中には、古いレコードの鑑賞会なんかもありましたよ。
DSC4115

また、1階には、「刑事法廷展示室」があります。

ここ札幌資料館が建てられた当時の控訴院時代の雰囲気を感じさせる法廷を復元していて、自由に見学ができます。また、学生たちの模擬裁判に活用するなど、司法教育実践の場としての役割を担っているんだそうです。
DSC4120
ちょっと真ん中の椅子に座ってみて裁判長の雰囲気に浸ることも可能です。建てられた当時はきっと、こういった雰囲気の中でいろいろな公判が行われていたことでしょう。

さて、ここまで大通をずっと歩き続けてくるとさすがにちょっと疲れてしまします。そんな時には、ここ札幌市資料館の一階にある「SIAFラウンジ」がおすすめです。

DSC00719
「SIAF」とは、札幌国際芸術祭(Sapporo International Art Festival)の略称なんだそうです。その読み方は「サイアフ」。3 年に 1 度、札幌市で行われる国際的なアートフェスティバルで、次回は2017年の8月に開催されるんだそうです。

この「SIAFラウンジ」にはカフェが併設されていて、なんと持ち込み自由!とのこと。中でコーヒーを注文してゆっくりとすることもできますし、建築、デザイン、現代アート全般に関する書籍や、札幌の歴史がわかる「札幌文庫」など、400冊以上の書籍を自由に閲覧することができます。

ちょっとアートにひたりながらひと休み、なんてとってもステキじゃありませんか??

一気に東の端っこ、テレビ塔にアクセス!

ぶらぶらと歩いてきた大通公園、帰りは公共機関を使って一気に東の端まで戻ってみましょう。ここ札幌市資料館からは地下鉄の駅や市電の電停もほど近いので便利なんですよ。

DSC00729
資料館を出ると、テレビ塔があんなに遠くに見えます。結構歩いたんだなあ、と実感しますよ。

さて、大通公園の東の端っこ「テレビ塔」ですが、登るのは陽が沈んでからがおすすめです。札幌の中心部のキレイな夜景を眼下におさめることできるからなんです。テレビ塔の下には、お土産屋さんやレストランが入っている商業スペースがあります。

そこで、懐かしいモノを見つけてしまいました。

DSC00778
おそらく、40歳台以上の方なら思わず「おおお」と言ってしまいそうな「記念メダル」販売機と、そのメダルに名前などを入れる打刻機がありました。画面なんかも「昭和」を感じさせてくれていい雰囲気なんですが、よく現存しているなあ、と関心してしまいました。その昔、観光地にはこんな機械がたくさんあったなあ、なんて思い出してしまいました。よくこの札幌のど真ん中で残っているとはちょっとびっくりでした。

さて、懐かしさを味わったらさっそくテレビ塔の展望台に登ってみることにしましょう!

大通を眼下に!テレビ塔の展望台

「さっぽろテレビ塔」は、高さ147.2メートルのその名の通り電波塔です。1957年(昭和32年)に完成して、今もなお札幌市内を一望できる建物として有名です。建てられた当時は展望台に上がるのに1時間も並んだそうですが、今ではゆきまつり期間を除けばそんなに混むことはありません。

DSC00779
高さ90mの所にある展望台へのアクセスはエレベーターで一気。料金は、大人720円、小学生300円と比較的リーズナブル。意外にはやくびゅん!っと到着します。

展望台は、意外に小さなスペース。
そんな中、ちょっと怖そうな場所を発見しました。

DSC00746
なんと、足下までガラス!

他の部分は腰ぐらいの高さまで柵というか壁の部分があるんですが、ここ一帯だけなんと足下まで全面ガラス!もちろん近づくと真下を覗けちゃうワケです。

その名も「怖窓(こわそう)」

高所恐怖症の方は気を付けて!(そもそも恐怖症の方は登らないか…)
DSC00747
真下はこんな感じです。

丈夫なガラスに守られているとはいえ、ちょっと足下がすくんでしまいますね。この「怖窓」、寄りかかっても大丈夫とのことですが、さすがにそこまでの勇気を持つことができませんでした。夜は暗いだけに、その怖さが3割増し!って感じでした。

テレビ塔からの絶景夜景

さて、そうこうしているうちに陽も沈んで街の明かりが美しくなってきました。ここからはマジックアワーの始まりです。

DSC00769

遠くまでずっとずっと広がる街の光。
そして札幌の特徴でもあるまっすぐに伸びた道路がなんともキレイなコントラストを作ってくれています。札幌の外灯は、雪が降ったときのことを考慮してオレンジ色の光を放つようになっています。それが空の深いブルーとあわさってとてもキレイ。もう、ため息が出ちゃいますね。
DSC00777

さっぽろテレビ塔の展望室は、東西南北にそれぞれ向いていて、それぞれ異なった表情を見せてくれます。

上の写真は、西側を見たところ。南側を見ればすすきの方面の華やかなネオンを見ることもできるのですが、やっぱりメインは大通公園側(東側)でしょう。

雪まつりの期間には、ずっとずっと向こうまで続く雪像などが美しく浮かび上がりますし、クリスマス時期にはイルミネーションがまた美しいんです。もちろん、雪がない夏の時期にも、いろんなイベントを実施しているのでその光がまた多種多様に楽しめるんです。

ここ展望台には、お土産屋さんも併設されていて、ここでしか手に入らないグッズも存在するそうです。展望台のチケットを購入した際に、割引チケットももらうことができるんです。展望台からの眺めも素晴らしいですが、グッズを見てまわるのも意外と楽しいですよ。さっぽろテレビ塔のキャラクターである「テレビ父さん」もゆるーくていい感じでした。

さて、いかがでしたでしょうか。

イベント盛りだくさん、そして見どころも盛りだくさんであきることのない市民のオアシス大通公園。多くの人が訪れる場所ではありますが、キチンと整備されていてとてもきれいなことにもびっくりさせられます。

DSC00666

どの季節に来ても、訪れる人たちのオアシスであり、イベントの中心でもある大通公園。噴水やブランコや滑り台や、シーソーなどのほっこりする場所やもちろん、たくさんの種類が見られるお花や木々などもとても魅力的です。

札幌にお越しの際には、やっぱり外すわけにはいきませんね。

★今日ご紹介の場所(ポイントをクリックすると場所が表示されます)

 

Return Top