北海道の県庁所在地(北海道では道庁)であり、日本最北の政令指定都市でもある札幌。
その都市を代表する場所として、そして中心となっている場所。
それが大通公園です。
市民の憩いの場所であり、多くの観光客の方が訪れる観光名所であり、そして四季を通じて多くのイベントが行われている場所でもあります。今回はそんな大通公園の様子を、イベントとともにお届けします。
大通に関するいろいろ
大通公園は、札幌市の中心部を東西に横切っています。その長さ約1.3km。札幌の都市計画の基線となる大通りとして設けられ、その後、徐々に公園として整備されていったという経緯があります。つまり、最初は公園でスタートしたわけではなかったんですね。
札幌は、多くの方がご存知の通り中心部は碁盤の目状に区画整理されています。その住所は、「北○条西○丁目」「南○条東○丁目」のように南北に「条」、東西に「丁目」をつけて表されています。この表記方法は、いったん覚えてしまうととてもわかりやすく、すぐに場所がイメージできるんです。でも、道外からやって来た方に聞くと、「わかりにくい」そうです。
それは、東西南北の基準場所がわからない、ということが要因のひとつでもあるようです。
札幌では、東西の境目は「創成川」となっており、南北の境目は今日紹介している大通公園なんです。つまり、大通公園を境目にして、北と南に分かれるんですね。まさに中心部なわけです。
そして、ここ大通公園周辺は「特別な存在」として、他の住所の名付け方と異なり、「大通西○丁目 」となっています(南北の条がない0条扱い)。そして、その西1丁目から西12丁目間の約1,260m、全幅約105mに渡って片側3車線ずつの道路と公園で「大通」を形成しています。公園部分は幅約65メートル。ここには、北海道を代表する木々であるハルニレ、ニセアカシア、ライラックなどが植えられています。
そして、大通の東側の起点である1丁目には、写真の「テレビ塔」が建てられているんです。ここは、展望台に上ることもできますよ。後で登ってみることにしましょう!
大通公園をぶらぶら歩く♪
さて、そんな大通公園をぶらぶらと歩くと……
そして、多くの方がおもいおもいの過ごし方をしています。お昼時にはベンチや芝生の上でお弁当を広げている近くの会社員の方、お子さん連れのご家族、大学のサークルの集まり、そして木陰で読書などなど……本当に市民の憩いの場所なんだな、と実感します。
公園としてきちんと整備されているので、木々や花がたくさん植えられて様々な表情を見せてくれているのも素晴らしいんです。
夏の強い日差しの下でも、場所によってはこんなに木陰になる部分があってとっても癒やされます。1丁目から12丁目までずっと歩くと、様々な違う表情が見てとれてとても楽しいですよ。ぜひ歩いて見ることをおすすめします。
さて、そんな大通公園ですが、年間を通して様々なイベントが行われているんです。
冬には有名な「さっぽろ雪まつり」が行われるメイン会場でもありますし、秋にはオータムフェスト、初夏にはYOSAKOIソーラン祭など、「いつ行ってもなにかやっている」感じです。そして、真夏には名物となった「巨大ビアガーデン」があるんですよ。
真夏の巨大イベント「ビヤガーデン」
このビヤガーデンは「さっぽろ夏まつり」の一部。夏まつりは他にも盆踊りなどが行われていますが、なんといってもその巨大さには誰もがびっくりすることでしょう。
開催期間は約1ヶ月。大通公園(5丁目〜11丁目)の中に、ビールメーカー各社ごとのビアガーデンが出現し、その席数は約13,000とのこと。もちろん、国内最大級です。この日は休日だったので、たくさんの方で賑わっていました。屋根に囲まれている場所あり、木陰になっている場所あり、そして各ビールメーカーの好みも合わさって皆さんそれぞれの場所で楽しんでいますよ!
よく見てみると、ビールメーカー各社特徴のある「ビールサーバー」を専用に作って提供しています。
集客には見た目のインパクトも大切!とのことで、高さ2mはあろうかというものまでありました。写真のものは、真ん中に氷を入れるスペースがあって、暑い中でもぬるくならないように工夫されていました。見ているだけでおいしそうですね。
もちろん、フード関連も充実。北海道産の食材を使って趣向を凝らしたものがたくさんありました。
ゴクゴクゴク。
うまいっ!サイコウ!
雰囲気もバッチリですよ。
もう今シーズンは終わってしまいましたが、来年もきっと多くの方で賑わうことでしょう。会社飲み比べても楽しいですし(国内主要4メーカーと、外国産ビールが楽しめます)、場所で選んでもいいですね。とにかく大きくて広いので、仲間達とわいわいやるには最高ですし、休日に昼間からビールもなんだかゼイタクな気分にさせてくれます。夜は冷え込むこともあるので、羽織るものを用意した方がいいかもしれません。
大通名物??
さて、大通を歩いていると気になるものを発見します。
北海道では「とうきび」と呼んだりしています。じゃがいもと並んで北海道の代表的な農産物。そのとうきびをお醤油つけて焼いちゃってます!おいしくないわけがありません。このとうきびの屋台、大通のいろんなところで見ることができます。なるほど、名物かもしれません。
(おこぼれを頂戴しにハトもたくさんいます)
大通に来た時にはぜひ味わってみて下さいね!
公園としての顔
大通公園という名がついているのでもちろんなのですが、連想されるものがキチンと存在します。
こんな形をした滑り台があって、ここはちびっ子たちで賑わっています。
この辺りは西8丁目から10丁目にかけて。先ほどの起点のテレビ塔から約1㎞ほど歩いた場所になります。この辺りは、大通公園の中でも1番公園らしい部分かもしれません。公園の間に道路がなく、広々としたスペースが広がり、木も多く植えられています。このように、各丁目ごとに特徴があるのも大通公園の魅力。歩いているといろんな発見があるんですよ。
さて、今回はここまで。
芝生に寝転んでみると、札幌の中心部にいるとは思えない感じです。空を眺めると、真夏のどこまでも突き抜けていく青空が印象的でした。
次回は、大通公園の西側の起点となっている「札幌市資料館」を訪れた後に、夜景の広がるテレビ塔に登ってみたいと思います。
まだまだいろいろな表情を見せてくれる大通公園。次回もお楽しみに!
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