北海道観光は、四季折々いろいろな表情が見られるのでいつ訪れて良いのか迷ってしまうことがあります。春の訪れは遅いのですが、四季の移り変わりがハッキリしていて、それぞれに見所が存在します。
特に5月の後半からは気温も上昇し、湿度の少ない非常にさわやかな気候になります。
まさにお出かけ日和が続く毎日。ぶらっと出かけるには旭山動物園なんてどうでしょう?
動物たちも活発になって積極的 ♪
旭山動物園は、冬と夏で大きくその様相が変わります。
冬は北海道というロケーションを最大限に生かした冬の動物たちが大活躍します。シロクマ(ホッキョクグマ)は活発に動き回り、ペンギンたちは雪の中を行進して訪れた人たちを和ませてくれます。でも、冬には見ることのできない動物たちもいるのです。
写真にあるカピバラ(世界最大のネズミの仲間。本来は南アメリカのアマゾン川流域を生息地としている)や、サル舎の動物たち、クジャクやヤマアラシなど、いくつかの動物たちはその生態から冬の期間は見ることができません(室内での展示もありません。)
でも、夏期営業に切り替わると、それらの動物が外に出られるようになります。冬の期間、室内でしか見ることのできなかったオランウータンやチンパンジー、クモザルなども外に出て本来の生態で見ることができるようになるのです。
旭山動物園の夏期営業は通常ゴールデンウィークにあわせて開始されます。2015年は、4/29(水)〜11/3(火)まで実施されます。その中でさまざまなイベントが行われるので、いつ行っても私たちの目を楽しませてくれるんですよ。
旭山動物園の特徴
旭山動物園の特徴はたくさんあります。
行動展示という動物本来の生活を見せてくれる環境作りや展示方法ももちろんなのですが、スタッフによる手作りの看板やインフォメーションなどが非常に楽しいのです。
例えば、ペンギンのコーナーが近くなってくると、こんな可愛らしい看板たちが目に入ってきます。ペンギンたちの種類をそのイラストとともに展示しているんですね。
アザラシのコーナー近くには、やっぱりアザラシの種類と大きさをかわいいイラストでわかりやすく見せてくれています。
動物たちを見学するのももちろん楽しいのですが、こういったスタッフによる手作りの看板などを見て回るだけでもいろんな発見がありそうです。
看板ではなくても、専用の舎に施された飾りなども手作り感があふれるものが多いんです。木を切り出して、色を塗って、壁に貼り付けて。そんな行程を想像してみると、スタッフたちの人柄が伝わってきますね ♪ 動物たちをちゃんと愛しているからこそ、こういったアイディアが出てくるんだろうなあ、と思いました。
北海道ならではの動物たち
旭山動物園の特徴をもう一つ。
日本で1番北に存在する北海道の動物園ということで、北海道の動物たちが見られる専用コーナーが存在します。
北海道以外ではあまり見られることのない種であったりなじみのない種がこのコーナーに展示されています。目つきがギョロッと険しいワシミミズクもここにいます。日本では、唯一北海道だけで繁殖が確認されている貴重な種です。
また、ドラマなどでも有名なキタキツネもここに暮らしています。このキタキツネも、日本では北海道にのみ野生で生息している種となります。北海道では平地から山の中腹まで広く生息していて、よく見かけることができます。冬にドライブに出かけると、当たり前のように出会ったりします。普段はネズミやウサギ、鳥などを餌にしていますが、秋口に餌が少なくなってくると果実や木の実も食べるようになるのです。
北海道のキタキツネは、人間に慣れてしまっているものも多く、昼間に道ばたに出てきて餌をねだったり、ゴミ箱をあさったりするものもいます。観光客の方々がかわいがって餌を与えたりしていることも多いようですが、生態系も変わってしまって人にもキタキツネにもいい影響がありません。このあたりはちょっと注意が必要かもしれませんね。
他にもたくさん旭山。
旭山動物園には「もぐもぐタイム」と呼ばれる餌付けの時間帯があって、普段の生態に近いパターンで餌を食べている姿が見られるため、その時間にあわせて園内をまわったりしていると意外に忙しいんです。
人気はペンギンのもぐもぐタイム。飼育員の方がペンギンに餌をあげながら、特徴のある行動などを解説してくれます。特にペンギンはその可愛らしい姿でホントに見ていて飽きません。このペンギンのもぐもぐタイムは通常10:45と15:45に実施されています。
時間前にはそれ目当てで訪れる人たちで大混雑になりますので、特等席で見たい場合には早めに行っておいた方がいいかもしれませんね!その価値はきっとありますよ!
通な楽しみとして、動物たちの習性を見る、というのもオススメです。
終園間際の時間帯、館内放送のチャイムなどに反応して一斉に遠吠えを始めるオオカミ(この記事の一番最初の写真)など、その時間でしか見られないものもたくさん。
これらを抑えておくと、立派な旭山動物園通になりますね ♪
旭山動物園チャレンジ!
さて、最後にクイズというかチャレンジすると楽しいものを1つ。
先ほど、旭山動物園はスタッフの方々の手作り看板があると書きました。
その中に、順路を示した「こっち看板」があるんです。
どれもとってもかわいいんです。
これが園内あちこちに点在しています。
いったいいくつの「こっち看板」があるのでしょう??
ぜひ、旭山動物園に行ったら数を数えてみてくださいね。
参考までに、この写真に写っている「こっち看板」は、ほんの一部です!
いかがですか?
みどころたくさんの旭山動物園。
ゴールデンウィークを過ぎて気候もさわやかになり、とってもオススメです。
帰ってからパンフレットを見直してみると、また思い出がよみがえりました。
また訪れたくなる魅力たっぷりの最北の動物園。
ぶらっとお気軽においでください。
★今日ご紹介の場所(ポイントをクリックすると場所が表示されます)
【入園料】
・大人(高校生以上) 一般820円 市民590円
・小人(中学生以下) 無料
・パスポート 1,020円
・団体(有料25名以上) 一般720円 市民490円
【開園期間】
〈平成27年夏期営業〉
平成27年4月29日~10月15日→AM9:30~PM5:15
平成27年10月16日~11月3日→AM9:30~PM4:30
(最終入園はいずれもPM4:00まで)
【夜の動物園】
平成27年8月9日~8月15日→AM9:30~PM21:00
(最終入園PM8:00まで)