北海道には観光地がたくさんあって紹介するのに困ってしまうのですが、今回はこれからシーズンを迎えるあの食材を求めて出発します!
北海道のウニはブランド品!
北海道には、ウニの産地がいくつかあるんです。
私たち最北の海鮮市場でも紹介している「利尻・礼文島」付近や、知床半島の羅臼(らうす)地方が有名ですが、今回ご紹介するのは積丹半島です。積丹半島は、札幌からもアクセスしやすくしかも絶品のウニが味わえるところ。そしてなんといっても景色も最高なんですよ。東京でもウニは食べることができますが、北海道の採れたてのウニは格別。きっと、ウニの価値観を変えることになるかもしれません。
あまり知られていないことかもしれませんが、ウニの主食は昆布なんです。おいしい昆布が採れる地域は、おいしいウニの産地なんですね。利尻昆布でも有名な利尻は、当然ウニがおいしくなります。でもちょっと遠くて、気軽に日帰りというわけにはいかないんです。
そこでオススメなのは積丹半島のウニ。
積丹のきれいな海が育んだウニは、利尻のそれに勝るとも劣らない素晴らしいものがあります。積丹のウニ漁が解禁されるのは6月、まさにこれからの時期。この6月から8月ころにかけてが、積丹のウニを一番おいしく食べられる時なのです。この時を逃す手はありません。
積丹半島は、札幌から約100Kmほどの場所に位置しています。車で高速道路を経由して約2時間程度で到着します。交通機関は車だけに限られてしまいますが、そこに至るまでの道のりも非常に風光明媚な場所としても有名で、見るスポットがたくさん点在しています。ここはぜひドライブがてら行ってみましょう。
オススメは朝早く、できれば朝7時までには札幌を発ちたいところです。
と言うのも、積丹で採れるウニをもっともおいしく味わえるのが朝だからです。朝、漁に出て採れたまさに採れたてのウニをほおばるには朝が一番なのです。そのためには、早起きもガマン、ガマン。
道のりは国道がきちんと整備されているので、快適に走ることができますよ。険しい峠道もありません。
ごはんが見えないほどの生うに!積丹半島のお食事処みさき
積丹半島、それもウニが採れる範囲はある程度限られています。その近くにいくつか採れたてのウニを食べさせてくれるお店があるのですが、今回は「積丹 ウニ丼 お食事処 みさき」さんにお邪魔しました。店主さんがウニ漁師さんのこのお店、もちろん添加物や保存剤など一切使用していない最高の天然ウニを出してくれるんです!
今回は、ムラサキウニの丼ぶりと、そして別に活バフンウニ・ムラサキウニを別にいただいちゃいました。殻付きのウニはなかなか食べる機会がないですよね。そして、トゲがまだ動いていますよ。。。。
おお!
店内を見渡すと、みなさんウニ丼をほおばっています。幸せそう(笑)
この「みさき」さんでは、6月から8月の間しか食べることができない1日10食限定の「赤ばふん生うに丼」も絶品なんだそうです。
ウニがあまり好きでない方にとって、ネックになるのがミョウバンと呼ばれる保存材。まずさの原因になっているわけでは決してありません(輸送の際にウニが溶けてしまうのを防いでくれます)が、配合を間違ってしまったりすると独特の生臭さになってしまったりするようです。あとは冷凍されてしまったりして風味が落ちていることが原因です。
現地で食べるウニは、こういった原因がもちろんありません。
初めて食べると、これが本当のウニなのか!とびっくりします。
そのためには、ぜひとも採れたてを味わえる早朝を目指しましょう!
積丹半島「お食事処みさき」
住所:北海道 積丹郡積丹町日司町236番地
交通:JR函館本線小樽駅 車90分、JR函館本線余市駅 車60分
TEL:0135-45-6547
営業時間:10:00 ~ 16:00
定休日:毎月第2、第4水曜日
※駐車場あり
ウニ丼のあとは・・・絶景積丹ブルーを眺めに
さて、贅沢な朝食「ウニ丼」でお腹いっぱいになったら、今度は目の保養と行きましょう。
積丹付近は、通称「積丹ブルー」と呼ばれるとてもきれいな海なんです。この海は日本海。地形は平野部が少なく非常にごつごつとした山あいの土地で、沿岸は複雑な海岸線と岩が点在しています。海岸線一帯はニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定されているですよ。
海に突き出した「岬」が多く存在し、中でも有名なのが「神威(カムイ)岬」です。
岬の付け根部分には、広い駐車場が完備されていてとてもアクセスしやすいのが特徴です。
ここから先端部まで「チャレンカの道」と呼ばれる遊歩道があって、突端部分まで30分ほどかけて歩くことができます。強風時や、クマ出没(!)時には立ち入り禁止になってしまうんですが、ここはぜひ行っておきたいところです。
この道のり、駐車場からスタートする時はなんとなくすぐ着いてしまうイメージがあったんですが、実際に歩いてみると結構な道のり。場所が場所だけに結構ごつごつとした道のりですので、歩くのに適した服装や靴を履いていったほうが良さそうです。女性の方はヒールは避けましょう(笑)
普段歩き慣れていないと、結構キツい!と感じるかもしれません。でも、そんな時は景色を見てしまえば大丈夫!疲れなんて吹っ飛んじゃいます。
目指すは、あの先端の灯台。
意外と遠いっ!
でも、のんびり行きましょう。
左と右でも違う景色を眺めることができますし、そしてなんといっても地球が丸いことを実感させられます。
ほら、写真で見ても丸いっ!!
神威岬の中間ほどには、1942年(昭和17年)に設置されたレーダー(おもにロシアの船や飛行機を見つけるためのもの)跡がまだありました。ここから当時はどんな景色を見ていたんでしょうね。
次回は、この一帯の特徴である「奇岩」たちを中心にお伝えしていきたいと思います。様々な形をした岩たちを一体いくつ見つけることができるのか?
ぜひお楽しみに。
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