2020年もありがとうございました。ピュアホワイトMIX収穫完了。

こんにちは。最北の海鮮市場でございます。
気がつくと日が短くなり、朝晩は寒く感じるほどで、ゆっくりと季節が移ろうのを感じます。
とうもろこし畑に向かう途中で見かけた田んぼでは、収穫間近の稲がきれいな黄金色になっていました。

今年もたくさんのご注文をありがとうございました。

9月の第3週、旭川の隣り町「当麻町」で、今年最後の収穫が行われ、最終発送が完了しました。
今年は日照不足や大雨の影響で、全国的に農産品の成長が思うようにいかなかった地域も多い年となりました。
北海道でも例外ではなかったのですが、幸いとうもろこしは順調に育ち、強風にも持ちこたえることが出来ました。
台風や雨の影響で心配などもあったかと思いますが、応援のお言葉と共に収穫できるまでお待ちいただき、さらに「美味しかった」というたくさんのレビューをいただいて、本当に嬉しかったです。
今年もたくさんのご注文をありがとうございました。

今年最後の収穫の日に、とうもろこし畑に伺いました。

ピュアホワイトMIXは、8月中旬頃に収穫する畑と、9月上旬頃に収穫する畑の2つの畑で、時期をずらして育てられています。
取材当日まず見せてもらったのは収穫が終わったばかりの後半の畑です。

この広い畑では、多い時では1日4,000本(！)も収穫されました。
収穫が開始すると、ものすごい数のとうもろこしを手作業で収穫し、箱詰めをする怒涛の日々。
そんな日々も、この日で最後となりました。

最後の収穫を終えて、ピュアホワイトMIXの生産者の菅野さんも、ほっと安堵の表情です。

収穫されたピュアホワイトMIXの運び込みが終わり、前半収穫をしていた畑に行ってみると……

もう何もなくなっていました。
みっしりと生えていた2mを超える大きなとうもろこしの幹がきれいさっぱりなくなると、ちょっと寂しい気持ちになります。
ここでまた来年、美味しいとうもろこしを育てるために、準備期間に入ります。

14年目。毎年挑戦。

ピュアホワイトの販売も、今年で14年目になりました。
長年やっているため歴史もありますが、やはり毎年違って毎年挑戦です。

5月：畑の土づくり。苗の育成開始。

種が虫に食べられてしまった経験をもとに、ビニールハウスの中でパレットに種を蒔きます。
ハウスで守られ快適な温度の中、ピュアホワイトMIXの苗づくりからスタートしました。
まだ少し肌寒い外の畑では、土づくりが開始。育ちやすいように、土を柔らく耕し、温めます。
爽やかで気持ちの良い日が続きました。

6月：畑に苗をお引越し。

大事に育てられた苗がようやく土に植えられます。
栄養たっぷりのふかふかの温かい畑にみんなでお引越しです。
6月の時点では快晴が続き、収穫が前倒しになるかも？とさえ思われるほどの好天で苗も元気に成長しました。

7月：太陽を浴びてすくすく成長。

畑にお引越ししてから約半月で1mほどの大きさになりました。
がっしりと太く、緑色の濃い立派な幹に成長しました。
雑草や虫を取り除きながら、受粉を待ちます。

8月：強風に負けず、無事収穫。

幹のてっぺんの立派な穂を揺らし、日いちにちと少しずつ実が大きくなります。
くもりや雨が続いた影響で、この頃から当初の見込みよりも成長がゆっくりになりました。
カンカンに晴れてくれると一気に成長が進むのですが、なかなかそんな都合よくはいきません。
はやる気持ちを抑え、ぐっとベストの瞬間を待ちます。

しかし、収穫が目前に迫った8月の上旬。
非常に激しい暴風雨に見舞われ、ピュアホワイトMIXの幹が倒れてしまいました。
無残に傾いた幹を見て、予定数が収穫できなくなってしまったらと最悪の状況が脳裏をよぎります。
この時期になれば大丈夫、この方法でやれば必ず収穫できる、という「絶対」がないのが農産品の難しいところです。
これは農産品を育てている農家さんだけの課題ではなく、販売をする私たちの課題でもあると改めて感じました。

8月のお盆明け頃。
強風に負けず持ち直し、その後順調に実が大きくなり、無事収穫開始。
皆様のもとへお届けすることができて良かったです。

少しずつ、着実に。一歩ずつ進んできました。

2020年のとうもろこし栽培を振り返ると、今年もやっぱり大変でした。
自然が相手の農業は、大変じゃない年なんてないと言われてしまいそうですが、それでもやはり、言わせていただきたい。
私が見たものなんて全体のほんの一部でしかないのですが、肥料も農薬を使わずに、気難しい品種のとうもろこしを育てるののは手間のかかることしかなくて、雨や風はどうにもできなくて、成長する時は一気にするししない時はしない、自然を相手に有機栽培でとうもろこしを育てるのは、本当に大変なことの連続でした。
しかし、お客様からの「美味しかったよ！」という声を糧に、一歩ずつ最高のとうもろこしに向かって進んできました。