こんにちは!最北の海鮮市場でございます。6月の半ばとなり、北海道もようやく暖かくなってまいりました♪全国各地では、この時期梅雨を迎えますが、北海道では梅雨がないため爽やかな気候が続いています。本日は、おかげさまで大人気の白いとうもろこし「ピュアホワイト」の生育状況をお伝えいたします!
白いとうもろこし「ピュアホワイト」とは
珍しい品種の真っ白のとうもろこし「ピュアホワイト」。生育状況の前に、どんな品種かというところを最初に少しだけお話させてください。白いとうもろこし「ピュアホワイト」は、とってもデリケートで弱い品種なんです。純白のとうもろこしは、黄色いとうもろこしの畑が近くにあると、その色がうつって黄色くなってしまうほどデリケート。その距離は300メートル以内に黄色いとうもろこしの畑があるだけで、そこから花粉が風にのって、色がうつってしまうんです。そんなデリケートな白いとうもろこしを育てるためには、まず、近くに黄色いとうもろこしを作っていないかどうかからスタートするのです。そして、次に大きさ。通常の黄色いとうもろこしに比べて大きくなりにくく小ぶりな品種なのです。そんな生育が難しい品種なのですが、とうもろこしの実の皮がうすく、中には糖度17度以上といわれる甘くジューシーな味わい。あまりの甘さに、みずみずしい梨をかじっているようなと表現されることもあるほど。ピュアホワイトは色が白いというだけでなく、美味しさも格別のとうもろこしなんです。
最初の難関は「芽」がでるかどうか。
そんな難しい品種のとうもろこしの生育で最初に農家さんの胃をキリキリ悩ませてしまうのが、「発芽」です。種を植えてから芽がでるまでの間に、「ネキリムシ」という虫に食べられてしまうことが多いのです。実は、当店のピュアホワイトは昨年2015年、せっかく植えた種を全てその虫に食べられてしまって一度全滅してしまいました。そのため、もう一度、種をまきなおして何とか発芽したという事がございました。そんな悪夢のようなことがないように今年から、少し手間はかかるのですがハウスで発芽をさせてから、畑に植えるという方法に変更いたしました。という事で、最初はこのような1センチほどの穴が沢山集まった容器に土をいれ、種をまいていきます。
そして、定期的に水をやって大切に発芽をさせていきます。そして、発芽は温度も大切なので、ハウスの中で約30℃程度に温度を保ち、通常は白いビニールをかぶせて保湿をしていきます。ただ、ビニールをかぶせただけでは乾いてしまうので、定期的にビニールをとって写真のようにお水をやっていきます。かなり手間もかかるのですが、こうすることでネキリムシに食べられてしまうこともなく発芽する時期や、苗の大きさを揃えることもできるため、生育状況も一株一株同じにする事ができます。そうして、1週間ほど育てると、下の写真のように芽が出てきました♪この芽はあと2週間ほど育ててから畑に植えていきます。こうやって、丁寧に発芽し育った苗を、植えていったのがこちらです。
トウモロコシの苗が育つには、北海道はまだまだ気温が低く黒いビニールシート(マルチ)を土にかぶせて、土を温めます。そして、穴をあけて一本ずつ苗を植えていきます。
この苗は、芽が出て3週間位のもので畑に植えたばかりのものです。そして、畑をよーく観察すると、マルチ穴が二列になって苗が植えてありますね。
肝心のとうもろこしの収穫時期はいつごろ?
農家さんの愛情をたっぷり受けて育ったピュアホワイトの収穫時期は、8月下旬頃にはまずはじめに植えたものが収穫できる予定です♪ご予約いただいいている方にはご注文時期に合わせて収穫予定時期をお知らせいたします♪今後も、農家さんが一生懸命に育ててくれている様子を定期的にお伝えしていきますので、収穫まで楽しみにお待ちくださいませ♪