北海道へ行こう!

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食べて遊んで泊まれちゃう!大満足の洞爺湖畔巡り

2008年に行われたサミット(主要国首脳会議)の開催も記憶に新しい洞爺湖。

美しい自然が環境問題や自然保護といったテーマにぴったりだな、と感じたものです。また、都市部ではなく郊外(しかも北海道)でのサミットということもあって結構注目されたりもしました。もちろん、今ではそのものものしい警備もなくなり普段の姿を見せてくれています。

今日はそんな自然豊かな洞爺湖周辺の様子をお伝えします。

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洞爺湖への道のり

洞爺湖は、北海道の南西部に位置している「カルデラ湖」です。近くには北海道有数の活火山である有珠山が控え、近くの登別と共に温泉地としても有名です。洞爺湖の大きさは日本国内では9番目の大きさなので、結構な面積があります。また、「カルデラ湖」で見てみると屈斜路湖(くっしゃろこ)、支笏湖(しこつこ、共に北海道にあります)に次いで日本で3番目の大きさを誇ります。

カルデラ湖、とは、火山の活動によってできた大きなくぼみに水が貯まったもの。11万年以上も前に大規模な噴火があり、この一帯に「洞爺カルデラ」と呼ばれるものが形成されたそうです。

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写真を見るとわかりますが、周りをぐるりと山に囲まれていて、そのくぼみに水が貯まっていることがよくわかります。湖の真ん中には、4つの島が浮かんでいますが、これも火山噴火によってできたもの。いわば溶岩のかたまりです。こういった周辺の噴火が繰り返された結果、有珠山や昭和新山といった火山ができあがったんです。

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洞爺湖の北側には、蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山がそびえており、その周辺一帯には広大な農地が広がっています。有名なのはジャガイモ。北海道産のジャガイモはもうブランド品ですが、その多くがこの付近一帯で収穫されているんです。夏になると辺り一面真っ白なジャガイモの花が開きます。

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広大な農地は、まさに北海道!という景観ですね。
札幌から車で来る場合には、定山渓(じょうざんけい)温泉、中山峠、ルスツを経由して約2時間。高速道路を経由してもほとんど時間は変わらないので、気分によって選んでもいいですね。JR利用の場合は、「洞爺」という駅が最寄り駅。サミットを機会に整備されているので、快適なんですよ。

洞爺湖へ近づいてみる

さてそんな洞爺湖ですが、先ほどのカルデラの頂上を利用して展望台がいくつかあります。眺めを楽しんだ後は、いよいよ洞爺湖畔へ降りていってみましょう。

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途中には、映画の撮影に使われたスポットなどがあり良い景色がずっと続きます。洞爺湖の特徴ともなっている湖の中島との対比も美しいんです。また、このあたりはその地形を生かした果樹園も多く見受けられます。サクランボや桃など、季節によって収穫できるので寄ってみるのも楽しいかもしれません。

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訪れた日は、まだまだようやくつぼみがつき始めた頃。
満開になるには、もうちょっと時間がかかりそうでした。

湖の周りのオススメスポット

洞爺湖周辺はとても広いため、いくつかのエリアに分かれています。中でもオススメは西側のエリアと南側のエリア。西側にはおしゃれなカフェやキャンプ場が建ち並び、そして南側は一大温泉街となっています。

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キャンプ場は、ここ洞爺湖のあちこちに点在しています。
オートキャンプ(車でのキャンプ)も、もちろんテントを張っての本格的なキャンプの可能。きちんと整備された場所なので、衛生面も心配ありません。この日も多くの方がテントを張って、のんびりとした時間を楽しんでいらっしゃいました。

こんな景色を見ながら仲の良い友達とバーベキューやおしゃべりはまさに最高のひとときとなりそうです。ずっとずっと忘れない思い出作りにはぴったりです。

また、カフェもたくさん周辺にはありますよ。
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湖のすぐほとりに建っていたり、湖を見下ろす高台に建っていたり、と立地条件も様々ならそのお店の個性も様々。民家の一部を使用したものやギャラリーが併設されている所、そして雑貨屋さんと一緒になっているところなど、どこを選んだらよいか迷ってしまうほど。

そうぞみなさんお気に入りの場所を見つけてみて下さいね。

洞爺湖といえば温泉!さすがのスポット発見!

さて、洞爺湖の南側には温泉街が広がっている、とお伝えしましたが、その温泉街に珍しいスポットがあるんです。よく、温泉街には足湯施設や日帰り入浴を楽しめる場所がありますが(もちろん洞爺湖温泉街にもあります)、なんと温泉を持ち帰れるんです。

言ってみれば、温泉の水道があります。

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それがココ。
ちょっとそっけない感じで、注意してみてみないと通り過ぎてしまうような場所にあります。

その名も「温泉スタンド」!

60℃くらいの温度の温泉を「買って」持ち帰ることができるんです。
その料金は、50円で約2分間。その間、温泉がホースからどばっと出てきます。ポリタンクにしたら5個くらいは満タンにできそうな感じ。十分な量ですね。

ちょっと私も試しに50円投入してみました!

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おお!     おお!

出てくる出てくる!

このように結構な勢いです。分厚いゴムホースですが、持っているとだんだんと熱くなってきます。周りは温泉の湯気でもくもく状態になりました。お昼にポリタンクにくんで蓋をしておけば、夜まで暖かい状態を保ってくれます。自宅で温泉を味わっている方がたくさんいるそうです。

今度本気でポリタンク持ってこよう、と思ったのはナイショの話です。

温泉街と洞爺湖畔

洞爺湖周辺は、ぐるりと道路が走っています。それを利用してのマラソン大会なども開催されているのですが、湖畔には遊歩道も同じく整備されているんですよ。

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このあたり一帯は、湖としての観光地!という施設がたくさんです。

洞爺湖の中島付近までぐるりとまわってくれる遊覧船や、ボート、そして足湯施設などが出迎えてくれます。特に遊覧船は、洞爺湖の自然を堪能するのにはぴったり。ゆっくりと風に吹かれていると、その広さを実感できるんです。

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この洞爺湖、実は漁業も盛んなんです。

ワカサギ、ヒメマス、ニジマスなどが豊富に生息していて、年間で約50トンほどの水揚げがあるそうです。洞爺湖は広いため、北海道にあっても湖が凍ることがありません。冬場に凍った湖に穴を開けてワカサギ釣り、ということはできませんが、近くにはこういった魚を食べさせてくれるお店がたくさんあるんですよ。

その豊富な魚を狙ってか、また凍らない性質をわかってか、水鳥を多く見かけます。

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運が良ければ、こんな近くで白鳥を見ることができます。

温泉街には、大きなホテルからこぢんまりした小さな旅館までまたバラエティに富んでいます。北海道有数の温泉リゾートだけに、いろいろな施設充実でとても楽しめるのでした。

洞爺湖は、もともとカルデラ湖という性質から栄養に乏しい湖でした。そのため、透明度も高かったといいます。ですが、周辺の鉱山や開発化、そして魚などの放流にともなって次第にその透明度は下がっていったとのことです。でも、決して汚いということはなく、湖畔を歩いていてもとてもキレイです。遊覧船に乗っていると、晴れた日には太陽がキラキラと反射してとても美しい光景を見せてくれるんですよ。

また、遊覧船等を利用して湖に浮かぶ中島に足を運べば、エゾシカに出会うこともできます。いろいろな体験ができるので、1日ではとても廻りきれない魅力がたくさんなんです。ぜひ、温泉宿に宿泊して、ゆっくりしたいものです。

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温泉街側の湖畔からは、遠く羊蹄山がキレイに見えました。

北海道には、こういった魅力的な湖がたくさんあります。活発な火山活動を受けてできた湖あり、山の中にひっそりと佇む静かな湖あり、そして川をせき止めて作られた湖あり。どれも北海道ならではの豊富な自然が出迎えてくれます。

洞爺湖以外にも、こういった湖巡りがしてみたいな、と感じました。
このブログでもたくさん紹介していきますね。

★今日ご紹介の場所(ポイントをクリックすると場所が表示されます)

 

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